- 世界自然遺産
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気候と時間が育んだ、生命あふれる島

八重山諸島で最も大きな島、西表島は、島の約90%が手つかずの熱帯林に覆われています。その中には日本最大規模のマングローブ林が広がり、豊かな淡水と海水が交わる場所には、数えきれないほどの命が息づいています。

また、西表島は他の3地域とは異なり、氷河期のあと大陸から完全に切り離されたことで、独自の進化を遂げた生態系をもっています。国の特別天然記念物・イリオモテヤマネコをはじめ、この島にしか生息しない固有種や絶滅危惧種が多く見られるのも、その歴史の証です。西表島は「西表石垣国立公園」に指定され、気候変動と長い年月が作り上げた貴重な自然遺産として、今も静かにその姿を守り続けています。
西表島の「自然」
- どんな体験ができる?
(自然・文化) -
森と川と海が繋がる大自然の中で、冒険と癒やしの体験が待っています。仲間川マングローブクルーズやカヌー、グラスボート、滝を巡るキャニオニングなど、アクティブに自然を感じられるツアーが充実。ビーチクリーンでは、楽しみながら環境保全にも参加できます。
なかでも「サンガラーの滝カヌー&トレッキング」は、森の奥へと漕ぎ進み、滝の音と木漏れ日に包まれる特別なひととき。西表島ならではの“手つかずの自然”を身体いっぱいに感じられます。
西表島の「体験」
- おすすめの立ち寄りスポット
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【西表野生生物保護センター】
西表野生生物保護センターは、世界自然遺産・西表島の自然や生き物たちを学び、守るための拠点です。絶滅危惧種イリオモテヤマネコをはじめ、島に生息する動植物の生態や保護活動を、映像や展示でわかりやすく紹介しています。
館内では、実際の足跡やカメラトラップの映像、保護スタッフの取り組みも見ることができ、子どもから大人まで楽しく学べます。島の自然をより深く理解し、思いやりある旅を楽しむきっかけになるスポットです。
その他の西表島のここが見どころ
- 地元のグルメとお土産
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西表島の味覚を堪能するなら、地元食材をふんだんに使った料理が魅力です。島の名物・ガザミ(ノコギリガザミ)を贅沢に使った濃厚トマトクリームパスタや太陽の光をたっぷり浴びて育ったパイナップルやマンゴーを使ったスイーツも絶品です。
自然の恵みを味わいながら、南国ならではの食文化を感じられるグルメ体験が楽しめます。
西表島の「食」
- 一部エリアの立入り制限について
(特定自然観光資源) -
ピナイサーラの滝など5つのフィールドへの立ち入り(利用)について、2025年3月から「利用人数の制限」が始まりました。 事前の申請や登録ガイドの同行などさまざまなルールが設けられています。西表島の「特定自然観光資源」の内容と利用の手順をわかりやすく紹介します。
特定自然観光資源について
- 気をつけたい旅のマナー
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西表島の旅では、イリオモテヤマネコをはじめとする野生動物を守るため、車のスピードは控えめに。夜間のライト照射や大きな音も避けましょう。また、集落の祭祀場(御嶽)やお墓に立ち入らない、民家を覗かないなど、地域住民の生活への敬意も忘れずに。自然と人が共に暮らすこの島では、訪れる人の優しさが、この島の未来を守ります。
訪れる前に確認しよう
- アクセス
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西表島へ行くには、石垣島(石垣空港)を経由しフェリーでアクセスします。石垣空港へは、東京から約3時間、大阪から約2時間20分、福岡から約2時間、沖縄本島から約1時間のフライトで到着します。石垣港から西表島へは、フェリーで約40分~50分の船旅となります。西表島には2つ港(大原港・上原港)があるので、事前にどちらの港が最適か確認しましょう。
また離島では宿や食事処が限られているため、あらかじめ食事処の予約、または非常食の準備をしましょう。
アクセス