世界自然遺産 時を紡ぐ、彩りの島 奄美・沖縄

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奄美大島の「食」

  • 地鶏の旨みが凝縮された
    郷土料理の鶏飯で舌鼓
  • 奄美の“良心”で堪能する
    郷土料理とシマ唄
  • 自家果樹園の
    トロピカルジェラート
  • 奄美群島で守り継がれた
    秘伝の蒸留酒・黒糖焼酎

地元民の胃袋を掴んで離さない、ソウルフードの鶏飯で舌鼓

旅先で振る舞われるソウルフードを味わうことも旅行の醍醐味。奄美大島では郷土料理「鶏飯(けいはん)」が代表的な料理として親しまれています。この料理は約400年前に薩摩藩の役人をもてなすために島で考案されました。飼育していた貴重な鶏を余すことなく使用することから、庶民には手の届かないほど高級な逸品でしたが、戦後になるとアレンジされていき、瞬く間に大衆に愛される郷土料理へ。今では“おふくろの味”として各家庭で受け継がれ食卓に根付いています。

店主自ら飼育している自家養鶏場では、牧草や野菜などをエサに約3,000羽を平飼いしています。デリケートな生きものである鶏を自然本来の環境でストレスなく育てることで、旨みが凝縮された逸品に。

決め手は地鶏を煮出し作った黄金スープ

コッテリとした鶏の旨味こそが、昔ながらの風味だという諸説もありますが、『ひさ倉』の鶏飯ではあっさりしつつも濃厚な旨味が後味に残る味わいを楽しめます。おひつからアツアツのご飯をよそおい、その上に細かく裂いた鶏肉と錦糸卵、しいたけ、ネギ、パパイヤの漬物、たんかんの干し皮、海苔、紅ショウガなどたっぷりの具材をのせ、地鶏のスープを注げばできあがり。ここの鶏飯の決め手は、自家養鶏場で平飼いされた上質な地鶏をじっくり煮出した黄金スープです。鮮度を保つために、注文が入ってから土鍋に移し、提供する直前に醤油や塩で仕上げる徹底ぶりです。お茶漬けのようにスルスルと食べ進めることができるので、ご飯とスープがおかわり自由なのも嬉しいポイントです。

こんもりと自家製の具材が盛られているので、一度の注文で碗にのせるバリエーションを変えられるのも楽しみのひとつ。味はもちろんのこと、島民たちに親しまれている真髄がここにあります。

平飼いした地鶏をさまざまな調理方法で味わう

ほかにも「やきとり」や「地鶏手羽」といった鶏肉を中心とした料理が並ぶなか、店主イチオシなのが、さつま若しゃもを調理した「とりさし」です。鹿児島の本土では一般的には皮を炙ったものが提供されますが、『ひさ倉』では鮮度を生かして皮を処理し、そのまま生で提供されます。プリッとした弾力あるモモ肉やむね肉を、薄くスライスした自家製玉ねぎ、生姜やニンニクなどの薬味と一緒に堪能できる一皿です。地元の方々と観光客で賑わう広々とした店内で、鶏飯や新鮮なとりさしを心ゆくまで味わえば、奄美大島の食文化を体験できるきっかけとなるでしょう。

164名収容の広々とした店内はテーブル席と畳座敷席に分かれ、サクッと友人と訪れるも良し、家族連れでもゆっくりとくつろげます。

けいはん ひさ倉

  • :鹿児島県大島郡龍郷町屋入516
  • :0997-62-2988
  • :11:00〜16:00

滋養と素材の旨味がたっぷり詰まった“シマジューリ”

薩摩と沖縄の食文化が交じり合い、独自に形作られた奄美大島の郷土料理。この島を取り囲む海から獲れる豊富な海産物はもとより、香りや旨みが高い島野菜も豊富に使われ、食材そのものの魅力を引き出す料理が特徴です。サッと塩で味付けられた料理から、サトウキビを原料とするミネラルたっぷりな黒糖で深い味わいを引き立てた料理、さらには伝統的な発酵食品であるミキやソテツ味噌まで、日々の食卓には滋養に溢れた料理が並びます。こうした食事文化の影響もあって奄美群島は、百寿者率が全国的にも高いと言われており“長寿の島”として知られています。

「これで前菜?!」と思わず声が出てしまうほど、おもてなしにあふれたボリューム満点な品々が机に並びます。メニューはなく、その日の旬の食材を活かした一皿はどれも絶品かつお酒がすすむ味わい。

奄美大島の“良心”で心身ともにくつろぐ

名瀬商店街にたたずみ、さまざまな調理方法で“シマジューリ”を提供する『郷土料理かずみ』は、夜な夜な地元の人々が集う憩いの場。代表的な郷土料理の油そうめんはもちろん、ソテツの種子を混ぜて作る伝統味噌・なり味噌で和えたゴーヤチャンプルー、その日に水揚げされた赤うるめの唐揚げ、奄美群島の伝統的な農作物であるハンダマのお浸し、パパイヤの漬物など、さまざまなあらゆる郷土料理を10品以上も堪能できます。特に正月に食べる習わしがある、適当な味加減で塩抜きした豚骨とツワブキの煮物は絶品の一品です。各料理について店員さんが調理方法から説明してくれるので、奄美の食文化を広く知るきっかけになります。

丁寧に下処理をした島野菜はもちろんのこと、奄美の方言でタナガ(テナガエビ)は自然の恵みをたっぷりと受けているからこそ、素材の旨みを活かしたシンプルな味付け。

食べて、飲んで、唄遊び。島人の美しい暮らし

テキパキと厨房で料理を手がける女将の西和美さんはシマ唄の名人。ひとしきり食べたあとには、唄遊びが待っています。だいたい毎晩19時半頃からスタートし、常連の男性が三味線を奏で、お客はチヂンと呼ばれる太鼓を順番に打楽器隊として演奏します。シマ唄を静かに聴くのではなく、徐々に熱気を帯びるグルーヴを感じながら、本来の遊びを体験できます。「毎日料理をして、シマ唄を歌うことが楽しくてしょうがないんです」と、女将さんは言います。地産地消が根付いた奄美大島で郷土料理を味わい、日々のストレスを吹き飛ばすために、いつだって陽気にシマ唄を歌う島人の心を体感すれば、美しさは暮らしの中にあることを実感するはずです。

女将の西和美さん(左写真)は奄美民謡大賞を受賞した経歴をもつシマ唄の名人。そのため郷土料理はもちろん、彼女の唄を聴くために多くの唄者仲間やファンが夜な夜な集います。

郷土料理 かずみ

  • :鹿児島県奄美市名瀬末広町15-16
  • :0997-52-5414
  • :17:00〜23:00

自家農園直送の島フルーツの旨みを濃縮したジェラート

離島のベストシーズンといえば夏を連想してしまうけど、誰だってひとしきり遊んだあとはサクッと涼みたくなります。島フルーツをふんだんに使用したジェラートを手掛ける『ラフォンテ』では、奄美大島の北部にある自家農園で栽培した無農薬の果実を使用し、その日にキッチンで手作りして販売をしています。ガラス張りの冷凍ケースには、奄美黒糖、マシュ(真塩)、ミルクをはじめ、その時期に収穫できる旬のものがラインナップされており、シングルからトリプルまでのサイズを選ぶことができます。これまで考案したレシピは300種類を以上もあるのだとか。

奄美空港へ繋がる県道82号線沿いに佇む『ラフォンテ』は、白を基調とした洋風の外観が目印。併設している駐車場が満車になるほど、地元民だけでなく多くのお客さんに親しまれています。

素材からあふれ出る自然の持ち味を活かす

特に人気なのは、黒糖&マシュ&パッションフルーツのトリプルジェラート。手作りならではのざくざくした食感はもちろん、素朴な甘さと、南の島にきたことを想わせるエクゾチックな酸味が口の中でダイレクトに広がります。店主の泉久美子さんは、2006年にパッションフルーツを育てたのがきっかけで、作物の美味しさを伝えたいという想いからオープンしました。素材から引き出される自然の旨みを最大限活かすため、奄美の温暖な気候を利用し加温することなくビニールハウスで栽培しています。

無駄なく堪能できるエコ・スイーツとしての新しい一面

農園を手掛けているからこそ原材料のフルーツは、色や傷によって流通にのらない規格外品も使用するそうで、たとえば酸味が少し強い場合でも、5〜6種類の砂糖を独自にブレンドしてバランスを調整します。素材を無駄なく使うことはエコな視点からもスグレモノ。「自分たちで汗を流し育てているからこそ、食べ頃を見極めて果実を選ぶことができます」と語るように、トロピカルな素材からあふれ出る自然の風味を生かした格別の味を求めて、今では多くの地元の人々や観光客で賑わう憩いの場となっています。

オーナーの泉久美子さん。目の前に広がるサトウキビ畑を眺めながら味わう、自家農園直送 の色とりどりのジェラートは格別。

La Fonte(ラ フォンテ)

  • :鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1325-3
  • :0997-62-3935
  • :11:00〜17:00

奄美群島でしか造れない秘伝の蒸留酒

国や地域の数だけ多種多様なお酒はあれど、その地でしか製造できないものは珍しいものです。まさに秘伝とも言える最たる例が、奄美群島が誇る「黒糖焼酎」です。サトウキビの煮汁をギュッと凝縮したブロック状の黒糖と米麹を原料とする黒糖焼酎が生まれることになったのは、遡ること1953年、アメリカ統治下にあった奄美群島が日本に返還された歴史が深く関係しています。日本の酒税法が適用されると、身の回りにあるサトウキビから作られる黒糖を原料とした蒸留酒は「ラム」に分類され、高い税率が課せられることになります。ただ、このような地理的背景があったこともあり、例外措置として米麹の使用を条件に法律上でも奄美群島でのみ製造が許されるようになったのです。

夜の食卓には欠かせない奄美大島の名物、天然の食用貝・トビンニャ(マガキガイ)は黒糖焼酎のお供にぴったり。噛むごとにじんわり滲む旨みと黒糖のコクが相性よく、手を付け始めると止まらない味わいです。

女性杜氏率いる“西平音楽部”が奏でる島の未来

こうして先人の知恵とワザを紡ぎながら独自に発展した黒糖焼酎は、現在25の蔵元で製造を続けています。「復帰の歴史があったおかげで生まれた奇跡のレシピ」と語るのは『西平酒造』の4代目となる西平せれなさん。代表銘柄である「加那」や「ISLAND」を製造するかたわら、ミュージシャンとしても活動し従業員と音楽隊を結成して、樽で寝かせた古酒にジャズやシマ唄など様々な音楽を聴かせる新たな取り組みを行っています。伝統を守りながらも、ひとつのベストアルバムを作るように多様な黒糖焼酎を造ること。今年で70周年を迎えた黒糖焼酎の未来を担う女性杜氏は、今日も活動を続けています。

じっくり寝かせている古酒「カナ・ヱグゼ」の樫樽には、見学で訪れたり交流がある著名人のサインがずらりと記されています。貯蔵することで黒糖と樽の香りが相まって、まろやかでバランスの良い仕上がりに。

黒糖焼酎の実力を噛み締める

全ての蔵元の代表的な銘柄を中心に季節限定のものまで、64種類もの黒糖焼酎がズラリと並ぶのは、島の繁華街“屋仁川”の中心にある『島の居酒屋むちゃかな』。店内の木組みの壁面にライトアップされた黒糖焼酎を眺めれば、つい迷うほど豊富に揃っていますが、はじめの一杯こそ飲みやすいと評判の「加那」のソーダ割りがオススメ。スッキリとした黒糖の甘みが際立つように常圧蒸留で丁寧に仕込まれた逸品です。奄美の方言で“愛しい人”という由来に習って、家族や恋人と舌鼓を打つのも乙です。

同じく人気の銘柄「ISLAND」は、黒糖焼酎に心酔したオーストラリア人が全蔵を巡り勉強したのちに『西平酒造』と共同で手がけた逸品。すっきりとソーダ割もいいけれど、コーラ割りもおすすめです。

西平酒造株式会社

  • :鹿児島県奄美市名瀬小俣町11-21
  • :0997-52-0171
  • :8:30〜12:00

島の居酒屋 むちゃかな

  • :鹿児島県奄美市名瀬金久町4-18
  • :0997-52-8505
  • :17:00〜23:00
  • 地鶏の旨みが凝縮された
    郷土料理の鶏飯で舌鼓
  • 奄美の“良心”で堪能する
    郷土料理とシマ唄
  • 自家果樹園の
    トロピカルジェラート
  • 奄美群島で守り継がれた
    秘伝の蒸留酒・黒糖焼酎

地元民の胃袋を掴んで離さない、
ソウルフードの鶏飯で舌鼓

旅先で振る舞われるソウルフードを味わうことも旅行の醍醐味。奄美大島では郷土料理「鶏飯(けいはん)」が代表的な料理として親しまれています。この料理は約400年前に薩摩藩の役人をもてなすために島で考案されました。飼育していた貴重な鶏を余すことなく使用することから、庶民には手の届かないほど高級な逸品でしたが、戦後になるとアレンジされていき、瞬く間に大衆に愛される郷土料理へ。今では“おふくろの味”として各家庭で受け継がれ食卓に根付いています。

▲店主自ら飼育している自家養鶏場では、牧草や野菜などをエサに約3,000羽を平飼いしています。デリケートな生きものである鶏を自然本来の環境でストレスなく育てることで、旨みが凝縮された逸品に。

決め手は地鶏を
煮出し作った黄金スープ

コッテリとした鶏の旨味こそが、昔ながらの風味だという諸説もありますが、『ひさ倉』の鶏飯ではあっさりしつつも濃厚な旨味が後味に残る味わいを楽しめます。おひつからアツアツのご飯をよそおい、その上に細かく裂いた鶏肉と錦糸卵、しいたけ、ネギ、パパイヤの漬物、たんかんの干し皮、海苔、紅ショウガなどたっぷりの具材をのせ、地鶏のスープを注げばできあがり。

ここの鶏飯の決め手は、自家養鶏場で平飼いされた上質な地鶏をじっくり煮出した黄金スープです。鮮度を保つために、注文が入ってから土鍋に移し、提供する直前に醤油や塩で仕上げる徹底ぶりです。お茶漬けのようにスルスルと食べ進めることができるので、ご飯とスープがおかわり自由なのも嬉しいポイントです。

▲こんもりと自家製の具材が盛られているので、一度の注文で碗にのせるバリエーションを変えられるのも楽しみのひとつ。味はもちろんのこと、島民たちに親しまれている真髄がここにあります。

平飼いした地鶏を
さまざまな調理方法で味わう

ほかにも「やきとり」や「地鶏手羽」といった鶏肉を中心とした料理が並ぶなか、店主イチオシなのが、さつま若しゃもを調理した「とりさし」です。鹿児島の本土では一般的には皮を炙ったものが提供されますが、『ひさ倉』では鮮度を生かして皮を処理し、そのまま生で提供されます。プリッとした弾力あるモモ肉やむね肉を、薄くスライスした自家製玉ねぎ、生姜やニンニクなどの薬味と一緒に堪能できる一皿です。地元の方々と観光客で賑わう広々とした店内で、鶏飯や新鮮なとりさしを心ゆくまで味わえば、奄美大島の食文化を体験できるきっかけとなるでしょう。

◀︎164名収容の広々とした店内はテーブル席と畳座敷席に分かれ、サクッと友人と訪れるも良し、家族連れでもゆっくりとくつろげます。

けいはん ひさ倉

  • :鹿児島県大島郡龍郷町屋入516
  • :0997-62-2988
  • :11:00〜16:00
  • :不定休
  • :奄美空港より車で約15分
  • URL
    http://www4.synapse.ne.jp/hisakura/

滋養と素材の旨味が
たっぷり詰まった“シマジューリ”

薩摩と沖縄の食文化が交じり合い、独自に形作られた奄美大島の郷土料理。この島を取り囲む海から獲れる豊富な海産物はもとより、香りや旨みが高い島野菜も豊富に使われ、食材そのものの魅力を引き出す料理が特徴です。

サッと塩で味付けられた料理から、サトウキビを原料とするミネラルたっぷりな黒糖で深い味わいを引き立てた料理、さらには伝統的な発酵食品であるミキやソテツ味噌まで、日々の食卓には滋養に溢れた料理が並びます。こうした食事文化の影響もあって奄美群島は、百寿者率が全国的にも高いと言われており“長寿の島”として知られています。

▲「これで前菜?!」と思わず声が出てしまうほど、おもてなしにあふれたボリューム満点な品々が机に並びます。メニューはなく、その日の旬の食材を活かした一皿はどれも絶品かつお酒がすすむ味わい。

奄美大島の“良心”で
心身ともにくつろぐ

名瀬商店街にたたずみ、さまざまな調理方法で“シマジューリ”を提供する『郷土料理かずみ』は、夜な夜な地元の人々が集う憩いの場。代表的な郷土料理の油そうめんはもちろん、ソテツの種子を混ぜて作る伝統味噌・なり味噌で和えたゴーヤチャンプルー、その日に水揚げされた赤うるめの唐揚げ、奄美群島の伝統的な農作物であるハンダマのお浸し、パパイヤの漬物など、さまざまなあらゆる郷土料理を10品以上も堪能できます。特に正月に食べる習わしがある、適当な味加減で塩抜きした豚骨とツワブキの煮物は絶品の一品です。各料理について店員さんが調理方法から説明してくれるので、奄美の食文化を広く知るきっかけになります。

▲丁寧に下処理をした島野菜はもちろんのこと、奄美の方言でタナガ(テナガエビ)は自然の恵みをたっぷりと受けているからこそ、素材の旨みを活かしたシンプルな味付け。

食べて、飲んで、唄遊び。
島人の美しい暮らし

テキパキと厨房で料理を手がける女将の西和美さんはシマ唄の名人。ひとしきり食べたあとには、唄遊びが待っています。だいたい毎晩19時半頃からスタートし、常連の男性が三味線を奏で、お客はチヂンと呼ばれる太鼓を順番に打楽器隊として演奏します。シマ唄を静かに聴くのではなく、徐々に熱気を帯びるグルーヴを感じながら、本来の遊びを体験できます。

「毎日料理をして、シマ唄を歌うことが楽しくてしょうがないんです」と、女将さんは言います。地産地消が根付いた奄美大島で郷土料理を味わい、日々のストレスを吹き飛ばすために、いつだって陽気にシマ唄を歌う島人の心を体感すれば、美しさは暮らしの中にあることを実感するはずです。

▲女将の西和美さんは奄美民謡大賞を受賞した経歴をもつシマ唄の名人。そのため郷土料理はもちろん、彼女の唄を聴くために多くの唄者仲間やファンが夜な夜な集います。

郷土料理 かずみ

  • :鹿児島県奄美市名瀬末広町15-16
  • :0997-52-5414
  • :17:00〜23:00
  • :不定休
  • :奄美空港より車で約40分
  • URL
    http://www.nishikazumi.com/

自家農園直送の島フルーツの旨みを
濃縮したジェラート

離島のベストシーズンといえば夏を連想してしまうけど、誰だってひとしきり遊んだあとはサクッと涼みたくなります。島フルーツをふんだんに使用したジェラートを手掛ける『ラフォンテ』では、奄美大島の北部にある自家農園で栽培した無農薬の果実を使用し、その日にキッチンで手作りして販売をしています。ガラス張りの冷凍ケースには、奄美黒糖、マシュ(真塩)、ミルクをはじめ、その時期に収穫できる旬のものがラインナップされており、シングルからトリプルまでのサイズを選ぶことができます。これまで考案したレシピは300種類を以上もあるのだとか。

▲奄美空港へ繋がる県道82号線沿いに佇む『ラフォンテ』は、白を基調とした洋風の外観が目印。併設している駐車場が満車になるほど、地元民だけでなく多くのお客さんに親しまれています。

素材からあふれ出る
自然の持ち味を活かす

特に人気なのは、黒糖&マシュ&パッションフルーツのトリプルジェラート。手作りならではのざくざくした食感はもちろん、素朴な甘さと、南の島にきたことを想わせるエクゾチックな酸味が口の中でダイレクトに広がります。店主の泉久美子さんは、2006年にパッションフルーツを育てたのがきっかけで、作物の美味しさを伝えたいという想いからオープンしました。素材から引き出される自然の旨みを最大限活かすため、奄美の温暖な気候を利用し加温することなくビニールハウスで栽培しています。

無駄なく堪能できる
エコ・スイーツとしての新しい一面

農園を手掛けているからこそ原材料のフルーツは、色や傷によって流通にのらない規格外品も使用するそうで、たとえば酸味が少し強い場合でも、5〜6種類の砂糖を独自にブレンドしてバランスを調整します。素材を無駄なく使うことはエコな視点からもスグレモノ。「自分たちで汗を流し育てているからこそ、食べ頃を見極めて果実を選ぶことができます」と語るように、トロピカルな素材からあふれ出る自然の風味を生かした格別の味を求めて、今では多くの地元の人々や観光客で賑わう憩いの場となっています。

◀︎オーナーの泉久美子さん。目の前に広がるサトウキビ畑を眺めながら味わう、自家農園直送 の色とりどりのジェラートは格別。

La Fonte(ラ フォンテ)

  • :鹿児島県大島郡龍郷町赤尾木1325-3
  • :0997-62-3935
  • :11:00〜17:00
  • :火・木曜日
  • :奄美空港より車で約15分
  • URL
    https://lafonte-amami.com/

奄美群島でしか造れない
秘伝の蒸留酒

国や地域の数だけ多種多様なお酒はあれど、その地でしか製造できないものは珍しいものです。まさに秘伝とも言える最たる例が、奄美群島が誇る「黒糖焼酎」です。サトウキビの煮汁をギュッと凝縮したブロック状の黒糖と米麹を原料とする黒糖焼酎が生まれることになったのは、遡ること1953年、アメリカ統治下にあった奄美群島が日本に返還された歴史が深く関係しています。

日本の酒税法が適用されると、身の回りにあるサトウキビから作られる黒糖を原料とした蒸留酒は「ラム」に分類され、高い税率が課せられることになります。ただ、このような地理的背景があったこともあり、例外措置として米麹の使用を条件に法律上でも奄美群島でのみ製造が許されるようになったのです。

▲夜の食卓には欠かせない奄美大島の名物、天然の食用貝・トビンニャ(マガキガイ)は黒糖焼酎のお供にぴったり。噛むごとにじんわり滲む旨みと黒糖のコクが相性よく、手を付け始めると止まらない味わいです。

女性杜氏率いる“西平音楽部”が
奏でる島の未来

こうして先人の知恵とワザを紡ぎながら独自に発展した黒糖焼酎は、現在25の蔵元で製造を続けています。「復帰の歴史があったおかげで生まれた奇跡のレシピ」と語るのは『西平酒造』の4代目となる西平せれなさん。代表銘柄である「加那」や「ISLAND」を製造するかたわら、ミュージシャンとしても活動し従業員と音楽隊を結成して、樽で寝かせた古酒にジャズやシマ唄など様々な音楽を聴かせる新たな取り組みを行っています。伝統を守りながらも、ひとつのベストアルバムを作るように多様な黒糖焼酎を造ること。今年で70周年を迎えた黒糖焼酎の未来を担う女性杜氏は、今日も活動を続けています。

▲じっくり寝かせている古酒「カナ・ヱグゼ」の樫樽には、見学で訪れたり交流がある著名人のサインがずらりと記されています。貯蔵することで黒糖と樽の香りが相まって、まろやかでバランスの良い仕上がりに。

黒糖焼酎の実力を噛み締める

全ての蔵元の代表的な銘柄を中心に季節限定のものまで、64種類もの黒糖焼酎がズラリと並ぶのは、島の繁華街“屋仁川”の中心にある『島の居酒屋むちゃかな』。店内の木組みの壁面にライトアップされた黒糖焼酎を眺めれば、つい迷うほど豊富に揃っていますが、はじめの一杯こそ飲みやすいと評判の「加那」のソーダ割りがオススメ。スッキリとした黒糖の甘みが際立つように常圧蒸留で丁寧に仕込まれた逸品です。奄美の方言で“愛しい人”という由来に習って、家族や恋人と舌鼓を打つのも乙です。

▲同じく人気の銘柄「ISLAND」は、黒糖焼酎に心酔したオーストラリア人が全蔵を巡り勉強したのちに『西平酒造』と共同で手がけた逸品。すっきりとソーダ割もいいけれど、コーラ割りもおすすめです。

西平酒造株式会社

  • :鹿児島県奄美市名瀬小俣町11-21
  • :0997-52-0171
  • :8:30〜12:00
  • :土・日曜日
  • :奄美空港より車で約45分
  • URL
    https://www.nishihira-shuzo.com/

島の居酒屋 むちゃかな

  • :鹿児島県奄美市名瀬金久町4-18
  • :0997-52-8505
  • :17:00〜23:00
  • :水曜日
  • :奄美空港より車で約45分
  • URL
    https://www.muchakana.com/

その他エリアの 「食」

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