全人類にとってかけがえのない財産であり、将来の世代に引き継いでいくべき宝として世界遺産条約に基づき登録されるのが「世界遺産」です。「世界遺産」には自然遺産・文化遺産・両方を兼ね備えた複合遺産の3種類があり、世界自然遺産は世界中で218か所が選定されています。2021年7月に登録された世界自然遺産「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」は、学術的に価値が高い地形や希少な生態系、生物多様性などがある地域として選定されていて、日本の世界自然遺産としては5つ目の登録となります。(2021年現在)
条件 ①次の4つの評価基準の1つ以上に当てはまること
- 自然景観
- 世界で最も深い渓谷、最大級の滝など格別の美しさを誇る自然現象を有する地域
- 地形・地質
- 地球の歴史上において、重要な地形や地質が顕著に現れている地域
- 生態系
- 現在も進化を遂げている生態系の見本となり、突出した特徴が見られる生態系がある地域
- 生物多様性
- 世界的に注目されている絶滅危惧種や、生物多様性の保全上、重要な生物が暮らす地域
条件 ②適切な広さがあり、自然本来の姿が保たれていること
条件 ③価値を将来に引き継ぐための保護の取り組みが十分に行われていること