西表島に訪れたら一度は体験してみたいマングローブ観賞クルーズ。マングローブとは亜熱帯地域の淡水と海水が混ざり合う汽水域に生息する植物の総称で、沖縄本島北部や石垣島、鹿児島県の奄美大島や屋久島などに生息していて、西表島では日本に生息する7種のマングローブすべてを見ることができます。特にマングローブの流域面積日本一を誇る仲間川には5種類のマングローブが生息しており、観賞ツアーも多く運行されています。学術的にも貴重と言われ、他の地域ではあまり見ることができない手つかずのマングローブが観賞できるクルーズは、観光としてはもちろん、環境学習としても最適な体験です。
仲間川は全長約17.5キロ、マングローブが生い茂る林の広さは約158ヘクタールとなります。西表島のマングローブ生息地は約600ヘクタールのため、仲間川流域のみで1/4を占めます。タコの足のような支柱根を持つヤエヤマヒルギと木のように高く伸びるオヒルギの2種類が多くを占めています。海に近い河口付近には、比較的海水に強いヤエヤマヒルギが繁殖し、その奥にはかつて住宅建材として重宝されたオヒルギが生い茂っています。ヒルギの仲間は成長が遅く他の陸地では生存競争に負けてしまうため、ライバルがいない海水が入り込む河口に進出し、適応してきました。その途中で、植物にとって害となる塩分を、葉に集めて排出するようになりました。塩分が集まった葉は黄色くなって水面に落ち、カニや巻き貝、プランクトンなどの餌となって小魚や鳥を呼び寄せます。ヒルギを中心とした食物連鎖が仲間川の生態系を維持し、西表島全体の豊かな自然を形成しています。
水面に近い目線でのんびりマングローブ鑑賞ができるクルーズは、船長によるガイドもポイントの1つ。マングローブの解説や仲間川に生息する生き物にまつわる話をわかりやすく伝え、道中で見つけたムラサキサギなどの動物についても解説してくれます。仲間川のマングローブ林が育む生態系のしくみに、大人も子どもも好奇心をかきたてられます。また、マングローブの根の周辺に浮かぶペットボトルは、ガザミの捕獲用仕掛けのマーキングです。西表島の名物食材でもあるガザミはマングローブ林で収穫されており、私たちも自然の恵みをいただいているのだと実感できます。マングローブ林というフィールドを通して、自然の中で共に生きる重要性を体感することができます。
西表島を通る主幹道路は島の東部地区と西部地区を通っており、西部地区側の道路は白浜港あたりで途切れています。その先にはかつて船浮(ふなうき)、網取、崎山と地続きながら船で往来する集落がありましたが、数十年前に網取と崎山が廃村、今は船浮が西表島最西端の集落となり、海路でしか辿り着けないことから “陸の孤島”と呼ばれています。船浮集落まで定期船を運航している白浜港には、夏場はダイビングやシュノーケルを目的とする人々が多く訪れますが、冬場は閑散としているため、旅行者にその存在を知ってもらおうと、秘境・奥西表の自然や歴史を伝えるツアーが企画されました。一日かけて満喫する秘境めぐりツアーは、ガイドブックやテレビでは知り得ない「ディープな奥西表」を体感できると口コミで広がり、リピーターも着実に増えています。
白浜港出発後、元・炭抗の島「内離島(ウチバナリジマ)」の“地元の人だからこそ知る”ディープな歴史を聞きながら人気スポット水落の滝へ向かいます。豪快な滝のシャワーを眺めながら一路、船浮集落へ。上陸後は、人口50名弱の静かな集落をガイドとともに散策をし、風情あふれる地域の魅力を体感できます。昼食付きでティータイムと八重山芸能鑑賞も満喫できる充実した内容の体験プログラム。「船浮集落は、数々の歴史の瞬間に遭遇しているユニークな場所。歴史的に見ても多くのエピソードを持つ地域をみんなに知ってほしいです」と企画・運営を行う「ふね家」の代表で、船浮集落出身の池田克史さんが語ってくれました。
ツアー参加者の多くが特に関心を示すのは、近代化産業遺産群「内離島(ウチバナリジマ)炭抗」における歴史です。琉球王朝時代から認識されていた”燃える石”(石炭)をめぐる国や企業との攻防、時代に翻弄されながら閉山された一連の史実はドラマチックのひと言。池田さん自ら文献を調べたり、地域の人々や学識者に話を聞くなど地道な作業を重ねて得たエピソードは、ここでしか聞けない貴重な内容です。また、船浮集落はイリオモテヤマネコ発見の地として知られているほか、絶滅が心配されるヤエヤマハマゴウが「船浮のヤエヤマハマゴウ」として県指定の天然記念物として守られているなど独自の自然や風土をもつ地域です。西表島の果てには、もっと見たくなる、もっと知りたくなる場所が存在しました。
世界自然遺産登録地・西表島では、壮大な自然をダイレクトに楽しめるエコツアーが多く行われています。その中でも特に人気なのが、マングローブを間近に鑑賞することができるマングローブカヌーです。今回の体験では、川の流れがおだやかでカヤック初心者でも比較的挑戦しやすいマーレ川~ヒナイ川のコースを巡ります。県内最大の落差があるピナイサーラの滝も近いことから、年間を通して人気のコースです。静かに流れる川のせせらぎやゆっくりとパドルで水をかきわける音をBGMに、両岸に生い茂るマングローブ林を眺めながら心地よいカヌーツアーを満喫できます。道中はカンムリワシの幼鳥の鳴き声が聞こえたり、沢ガニが集団でくつろいでいたりと、西表島のありのままの姿を観察することができます。自然の世界にお邪魔するという気持ちでコースを進みましょう。
川の流れに沿って楽しむカヌーが“静”のアクティビティなら、渓流や沢、滝など自然の形状を受け入れながら大見謝川を下っていくキャニオニングは“動”を代表するアクティビティです。大きな滝壺へジャンプしたり、天然のウォータースライダーから滑り落ちるなどアスレチックの要素が多く、自然の魅力を存分に感じられます。最初は尻込みしていた参加者も回数を重ねるごとに笑顔が増えていき、全身から楽しさが溢れてきます。キャニオニングは5月頃から10月頃までの開催となり、11月頃から4月頃までは、壮大な景色が広がるゲータの滝を目指す沢トレッキングになります。川づたいに道無き道を進んでいくため、アドベンチャー感満載。距離としては30分程度ですが、濡れた岩場やぬかるんだ赤土など険しい道のりが続くのが特徴で、澄み切った静寂がジャングルの隅まで行き渡り、訪れる人を静かに受け入れます。
「本プログラムは、カヌーやキャニオニング、沢トレッキングもすべて自然の力を借りながら自らの意志でコースを進むエコツアーです。大人は幼少時代に戻ったようなワクワク感にひたることができ、子どもは自分で進むコースを考えたり、体力の限界を把握することで成長できる貴重な体験ができます」と笑うツアーガイドの松下竜亮さん。他には類を見ないダイナミックな自然が楽しめる西表島ですが、ヒナイ川をはじめとした観光スポットは、環境保全の観点から今後ツアーでの入域制限が設けられることとなります。他にも自然を守るための施策が段階的に整備されており、その1つがマーレ川駐車場に設置され、西表島カヌー組合が維持・管理業務を委託されている「自然にやさしい」バイオトイレです。まださまざまな課題がありますが、携帯用トイレとの併用により自然フィールドでのし尿の排泄機会を減らすことにつながっています。「このツアーを通して、自分なりに自然のために何ができるかを考えてもらえたら嬉しいです」と言う松下さん。テレビやネットでは感じることができない西表島の自然の偉大さと希少性を全身で感じることが一番のお土産かもしれません。
美しいサンゴ礁や多彩な熱帯魚が生息する西表島の海は、約2,400人の島民にとってかけがえのない財産です。しかし今、西表島の海を取り巻く問題となっているのが、海岸に打ち上げられた「漂着ゴミ」。砂浜に散らばる漂着ゴミは地元の人や観光客が捨てたものではなく、世界中のどこかの国や海の上で投棄されたゴミが、風や海流にのって西表島の海岸に流れ着いたものです。今や漂着ゴミは世界規模の問題となっており、希少生物の生息地である西表島の生態系を脅かしかねません。また、島内にはゴミの焼却施設がないため、ゴミを石垣島まで運ぶ輸送費もかかります。そういった現状を危惧した西表島エコツーリズム協会が編み出した方法が、観光客がワンコイン(500円)で参加できる「1バッグビーチクリーン」です。
西表島エコツーリズム協会が企画した1バッグビーチクリーンは、500円で観光客なら誰でも参加でき、拾うゴミは発泡スチロールやペットボトル、ブイ、プラスチックに限定されています。漂着ゴミの中にはガラスの破片や使用済み注射針など危険なものもありますが、拾うものが決まっているため子どもでも参加できます。参加費の500円は、ゴミ袋代と拾ったゴミを石垣島まで運ぶ輸送費と処理費にあてられます。また、このプログラムは「ビーチクリーンリーダー養成講習会」に参加した体験ツアーガイドが実施するツアーにて参加可能なため、日時や場所、回数などの制限がありません。それぞれの事業者やショップのツアーの前後にビーチクリーンを実施しているため、楽しいツアーと環境への取り組みを一度に体験できます。ツアーガイドが在籍するショップリストは協会ホームページにてご確認いただけます。
「西表島が直面している環境問題について少しでも知ってもらいたいです。外国からの漂着ゴミが多いということは、逆に考えると私たちが捨てたゴミが外国に漂着している可能性もあります。ゴミを少しでも減らすためにペットボトルを買う回数を減したり、マイバッグやマイボトルを活用するなど生活を見直すきっかけになれば、この取り組みにも意義があると思います」と話す西表島エコツーリズム協会の船見千穂さん。山、海、川のすべてが揃った圧倒的な自然が希少生物を育む西表島。島民の暮らしを支える大切な環境を守ることが、観光客向けのビーチクリーン体験を推進する原動力になっています。ゴミを持ち帰る、島の自然を持ち帰らない、認定ガイドを利用するなど、旅行者が西表島のためにできることはたくさんあります。西表島は自然を愛する人々の財産であり、島民の暮らしの場でもあります。かけがえのない存在を守るために、できることから一歩ずつ始めてみませんか?
西表島に訪れたら一度は体験してみたいマングローブ観賞クルーズ。マングローブとは亜熱帯地域の淡水と海水が混ざり合う汽水域に生息する植物の総称で、沖縄本島北部や石垣島、鹿児島県の奄美大島や屋久島などに生息していて、西表島では日本に生息する7種のマングローブすべてを見ることができます。特にマングローブの流域面積日本一を誇る仲間川には5種類のマングローブが生息しており、観賞ツアーも多く運行されています。学術的にも貴重と言われ、他の地域ではあまり見ることができない手つかずのマングローブが観賞できるクルーズは、観光としてはもちろん、環境学習としても最適な体験です。
仲間川は全長約17.5キロ、マングローブが生い茂る林の広さは約158ヘクタールとなります。西表島のマングローブ生息地は約600ヘクタールのため、仲間川流域のみで1/4を占めます。タコの足のような支柱根を持つヤエヤマヒルギと木のように高く伸びるオヒルギの2種類が多くを占めています。海に近い河口付近には、比較的海水に強いヤエヤマヒルギが繁殖し、その奥にはかつて住宅建材として重宝されたオヒルギが生い茂っています。ヒルギの仲間は成長が遅く他の陸地では生存競争に負けてしまうため、ライバルがいない海水が入り込む河口に進出し、適応してきました。その途中で、植物にとって害となる塩分を、葉に集めて排出するようになりました。塩分が集まった葉は黄色くなって水面に落ち、カニや巻き貝、プランクトンなどの餌となって小魚や鳥を呼び寄せます。ヒルギを中心とした食物連鎖が仲間川の生態系を維持し、西表島全体の豊かな自然を形成しています。
水面に近い目線でのんびりマングローブ鑑賞ができるクルーズは、船長によるガイドもポイントの1つ。マングローブの解説や仲間川に生息する生き物にまつわる話をわかりやすく伝え、道中で見つけたムラサキサギなどの動物についても解説してくれます。仲間川のマングローブ林が育む生態系のしくみに、大人も子どもも好奇心をかきたてられます。また、マングローブの根の周辺に浮かぶペットボトルは、ガザミの捕獲用仕掛けのマーキングです。西表島の名物食材でもあるガザミはマングローブ林で収穫されており、私たちも自然の恵みをいただいているのだと実感できます。マングローブ林というフィールドを通して、自然の中で共に生きる重要性を体感することができます。
西表島を通る主幹道路は島の東部地区と西部地区を通っており、西部地区側の道路は白浜港あたりで途切れています。その先にはかつて船浮(ふなうき)、網取、崎山と地続きながら船で往来する集落がありましたが、数十年前に網取と崎山が廃村、今は船浮が西表島最西端の集落となり、海路でしか辿り着けないことから “陸の孤島”と呼ばれています。船浮集落まで定期船を運航している白浜港には、夏場はダイビングやシュノーケルを目的とする人々が多く訪れますが、冬場は閑散としているため、旅行者にその存在を知ってもらおうと、秘境・奥西表の自然や歴史を伝えるツアーが企画されました。一日かけて満喫する秘境めぐりツアーは、ガイドブックやテレビでは知り得ない「ディープな奥西表」を体感できると口コミで広がり、リピーターも着実に増えています。
白浜港出発後、元・炭抗の島「内離島(ウチバナリジマ)」の“地元の人だからこそ知る”ディープな歴史を聞きながら人気スポット水落の滝へ向かいます。豪快な滝のシャワーを眺めながら一路、船浮集落へ。上陸後は、人口50名弱の静かな集落をガイドとともに散策をし、風情あふれる地域の魅力を体感できます。昼食付きでティータイムと八重山芸能鑑賞も満喫できる充実した内容の体験プログラム。「船浮集落は、数々の歴史の瞬間に遭遇しているユニークな場所。歴史的に見ても多くのエピソードを持つ地域をみんなに知ってほしいです」と企画・運営を行う「ふね家」の代表で、船浮集落出身の池田克史さんが語ってくれました。
ツアー参加者の多くが特に関心を示すのは、近代化産業遺産群「内離島(ウチバナリジマ)炭抗」における歴史です。琉球王朝時代から認識されていた”燃える石”(石炭)をめぐる国や企業との攻防、時代に翻弄されながら閉山された一連の史実はドラマチックのひと言。池田さん自ら文献を調べたり、地域の人々や学識者に話を聞くなど地道な作業を重ねて得たエピソードは、ここでしか聞けない貴重な内容です。また、船浮集落はイリオモテヤマネコ発見の地として知られているほか、絶滅が心配されるヤエヤマハマゴウが「船浮のヤエヤマハマゴウ」として県指定の天然記念物として守られているなど独自の自然や風土をもつ地域です。西表島の果てには、もっと見たくなる、もっと知りたくなる場所が存在しました。
世界自然遺産登録地・西表島では、壮大な自然をダイレクトに楽しめるエコツアーが多く行われています。その中でも特に人気なのが、マングローブを間近に鑑賞することができるマングローブカヌーです。今回の体験では、川の流れがおだやかでカヤック初心者でも比較的挑戦しやすいマーレ川~ヒナイ川のコースを巡ります。県内最大の落差があるピナイサーラの滝も近いことから、年間を通して人気のコースです。静かに流れる川のせせらぎやゆっくりとパドルで水をかきわける音をBGMに、両岸に生い茂るマングローブ林を眺めながら心地よいカヌーツアーを満喫できます。道中はカンムリワシの幼鳥の鳴き声が聞こえたり、沢ガニが集団でくつろいでいたりと、西表島のありのままの姿を観察することができます。自然の世界にお邪魔するという気持ちでコースを進みましょう。
川の流れに沿って楽しむカヌーが“静”のアクティビティなら、渓流や沢、滝など自然の形状を受け入れながら大見謝川を下っていくキャニオニングは“動”を代表するアクティビティです。大きな滝壺へジャンプしたり、天然のウォータースライダーから滑り落ちるなどアスレチックの要素が多く、自然の魅力を存分に感じられます。最初は尻込みしていた参加者も回数を重ねるごとに笑顔が増えていき、全身から楽しさが溢れてきます。
キャニオニングは5月頃から10月頃までの開催となり、11月頃から4月頃までは、壮大な景色が広がるゲータの滝を目指す沢トレッキングになります。川づたいに道無き道を進んでいくため、アドベンチャー感満載。距離としては30分程度ですが、濡れた岩場やぬかるんだ赤土など険しい道のりが続くのが特徴で、澄み切った静寂がジャングルの隅まで行き渡り、訪れる人を静かに受け入れます。
「本プログラムは、カヌーやキャニオニング、沢トレッキングもすべて自然の力を借りながら自らの意志でコースを進むエコツアーです。大人は幼少時代に戻ったようなワクワク感にひたることができ、子どもは自分で進むコースを考えたり、体力の限界を把握することで成長できる貴重な体験ができます」と笑うツアーガイドの松下竜亮さん。他には類を見ないダイナミックな自然が楽しめる西表島ですが、ヒナイ川をはじめとした観光スポットは、環境保全の観点から今後ツアーでの入域制限が設けられることとなります。
他にも自然を守るための施策が段階的に整備されており、その1つがマーレ川駐車場に設置され、西表島カヌー組合が維持・管理業務を委託されている「自然にやさしい」バイオトイレです。まださまざまな課題がありますが、携帯用トイレとの併用により自然フィールドでのし尿の排泄機会を減らすことにつながっています。「このツアーを通して、自分なりに自然のために何ができるかを考えてもらえたら嬉しいです」と言う松下さん。テレビやネットでは感じることができない西表島の自然の偉大さと希少性を全身で感じることが一番のお土産かもしれません。
美しいサンゴ礁や多彩な熱帯魚が生息する西表島の海は、約2,400人の島民にとってかけがえのない財産です。しかし今、西表島の海を取り巻く問題となっているのが、海岸に打ち上げられた「漂着ゴミ」。砂浜に散らばる漂着ゴミは地元の人や観光客が捨てたものではなく、世界中のどこかの国や海の上で投棄されたゴミが、風や海流にのって西表島の海岸に流れ着いたものです。今や漂着ゴミは世界規模の問題となっており、希少生物の生息地である西表島の生態系を脅かしかねません。また、島内にはゴミの焼却施設がないため、ゴミを石垣島まで運ぶ輸送費もかかります。そういった現状を危惧した西表島エコツーリズム協会が編み出した方法が、観光客がワンコイン(500円)で参加できる「1バッグビーチクリーン」です。
西表島エコツーリズム協会が企画した1バッグビーチクリーンは、500円で観光客なら誰でも参加でき、拾うゴミは発泡スチロールやペットボトル、ブイ、プラスチックに限定されています。漂着ゴミの中にはガラスの破片や使用済み注射針など危険なものもありますが、拾うものが決まっているため子どもでも参加できます。参加費の500円は、ゴミ袋代と拾ったゴミを石垣島まで運ぶ輸送費と処理費にあてられます。また、このプログラムは「ビーチクリーンリーダー養成講習会」に参加した体験ツアーガイドが実施するツアーにて参加可能なため、日時や場所、回数などの制限がありません。それぞれの事業者やショップのツアーの前後にビーチクリーンを実施しているため、楽しいツアーと環境への取り組みを一度に体験できます。ツアーガイドが在籍するショップリストは協会ホームページにてご確認いただけます。
「西表島が直面している環境問題について少しでも知ってもらいたいです。外国からの漂着ゴミが多いということは、逆に考えると私たちが捨てたゴミが外国に漂着している可能性もあります。ゴミを少しでも減らすためにペットボトルを買う回数を減したり、マイバッグやマイボトルを活用するなど生活を見直すきっかけになれば、この取り組みにも意義があると思います」と話す西表島エコツーリズム協会の船見千穂さん。山、海、川のすべてが揃った圧倒的な自然が希少生物を育む西表島。島民の暮らしを支える大切な環境を守ることが、観光客向けのビーチクリーン体験を推進する原動力になっています。ゴミを持ち帰る、島の自然を持ち帰らない、認定ガイドを利用するなど、旅行者が西表島のためにできることはたくさんあります。西表島は自然を愛する人々の財産であり、島民の暮らしの場でもあります。かけがえのない存在を守るために、できることから一歩ずつ始めてみませんか?